不動産購入

変動金利と固定金利、どっちを選ぶ?住宅ローンの選び方をわかりやすく解説

住宅ローンを検討し始めると、多くの方が悩むのが、

「変動金利と固定金利、どちらを選べばいいの?」

ということです。

住宅ローンは30年~40年という長い期間返済していくため、金利の選び方は将来の家計にも大きく影響します。

「今の金利が低いから」「固定なら安心そうだから」という理由だけではなく、ご自身やご家族のライフプランも考えながら選ぶことが大切です。

今回は、変動金利と固定金利の違いや、それぞれのメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。


変動金利とは?

変動金利とは、市場金利の動きに応じて金利が見直される住宅ローンです。

一般的には半年ごとに適用金利が見直されますが、実際の返済額の変更方法は金融機関や商品によって異なります。

変動金利は固定金利よりも低い金利で借りられることが多く、毎月の返済額を抑えやすいことが特徴です。

一方で、将来的に金利が上昇すると返済額や総返済額が増える可能性があります。


変動金利のメリット

金利が比較的低い

固定金利より低い金利で借りられることが多く、毎月の返済負担を抑えやすいことが魅力です。

その分、教育費や資産形成などに資金を回しやすいというメリットもあります。


多くの金融機関では「5年ルール」がある

多くの金融機関では、変動金利型住宅ローンに「5年ルール」が採用されています。

これは、金利が上昇した場合でも、毎月の返済額はすぐには変更されず、一定期間(一般的には5年間)は据え置かれる仕組みです。

急激に毎月の返済額が増えることを防ぐ役割があります。

ただし、返済額が変わらなくても、返済額の内訳は変わります。

金利が上昇すると利息の割合が増え、元金の返済が進みにくくなる場合があります。


多くの金融機関では「1.25倍ルール」がある

5年後に返済額が見直される際、多くの金融機関では、新しい返済額はそれまでの返済額の1.25倍までという上限が設けられています。

例えば、毎月8万円返済していた場合、見直し後でも最大10万円程度までに抑えられるというイメージです。

返済額が急激に増えることを防ぐための仕組みとして、多くの方に安心材料となっています。


変動金利のデメリット

将来の金利上昇リスク

変動金利は、将来金利が上昇すると返済額や総返済額が増える可能性があります。

現在の金利だけで判断するのではなく、金利が上昇した場合でも返済を続けられるかを考えておくことが大切です。


元金の減り方が遅くなることがある

5年ルールや1.25倍ルールによって毎月の返済額が抑えられていても、金利が上昇すると返済額に占める利息の割合が増えます。

その結果、元金の返済が予定よりゆっくりになることがあります。


未払利息が発生する可能性もある

急激かつ大幅な金利上昇があった場合には、毎月の返済額だけでは利息を支払いきれず、「未払利息」が発生する可能性があります。

ただし、未払利息の取り扱いは金融機関や商品によって異なります。

住宅ローンを選ぶ際には、金利だけではなく、このような返済条件についても確認しておくことが大切です。


固定金利とは?

固定金利とは、借入時に決めた金利が一定期間、または返済終了まで変わらない住宅ローンです。

市場金利が変動しても返済額は変わらないため、将来の家計を計画しやすいことが特徴です。


固定金利のメリット

毎月の返済額が変わらない

返済額が一定のため、教育費や老後資金など、長期的なライフプランを立てやすくなります。


金利上昇の影響を受けない

将来、市場金利が上昇しても返済額は変わりません。

「返済額が増えるかもしれない」という不安を抱えずに済むことは、大きな安心材料になります。


固定金利のデメリット

金利は比較的高め

一般的には、変動金利よりも高い金利が設定されています。

そのため、当初の毎月返済額は変動金利より高くなることが多くあります。


金利が下がっても恩恵を受けにくい

契約後に市場金利が下がっても、基本的には契約時の金利が継続します。

そのため、低金利の恩恵を受けにくいという面があります。


どちらを選べばいい?

変動金利が向いている方

  • 毎月の返済額を抑えたい
  • 家計にある程度余裕がある
  • 金利上昇にも対応できる預貯金がある

固定金利が向いている方

  • 毎月の返済額を一定にしたい
  • 家計管理を重視したい
  • 将来の金利上昇が不安

住宅ローンに「正解」はありません。

大切なのは、ご自身のライフプランや価値観に合った住宅ローンを選ぶことです。


金利だけで住宅ローンを選ばない

住宅ローンを比較するときは、

  • 保証料
  • 融資事務手数料
  • 団体信用生命保険(団信)の保障内容
  • 繰り上げ返済手数料
  • がん保障などの付帯サービス

なども金融機関によって異なります。

金利だけではなく、住宅ローン全体の内容を比較することが重要です。


ESPLANETアドバイス

実際のご相談では、

「変動金利と固定金利、どちらがおすすめですか?」

というご質問をよくいただきます。

しかし、私は最初から「こちらがおすすめです」とお答えすることはありません。

まずお伺いするのは、

  • ご家族構成
  • ご年収
  • 教育費の予定
  • 預貯金
  • 将来の働き方

などです。

例えば、毎月の返済額を抑えることを優先したい方もいれば、多少返済額が高くなっても安心感を重視したい方もいらっしゃいます。

また、事前審査で借入可能額が提示されても、その金額いっぱいまで借りることをおすすめするわけではありません。

住宅ローン選びは、「どの金利が得か」を考えることではなく、「ご家族が将来も安心して暮らせる返済計画を立てること」が何より大切だと考えています。


まとめ

変動金利と固定金利には、それぞれ異なる特徴があります。

変動金利

  • 金利が比較的低い
  • 毎月の返済額を抑えやすい
  • 5年ルール・1.25倍ルールが採用されている商品も多い
  • 金利上昇リスクがある

固定金利

  • 毎月の返済額が変わらない
  • 金利上昇の影響を受けない
  • 金利は比較的高め

住宅ローンは、人生で最も長い付き合いになる契約の一つです。

「どちらが得か」ではなく、「どちらがご自身やご家族の暮らしに合っているか」という視点で選ぶことが、後悔しない住宅購入につながります。


次回予告

次回は、「団体信用生命保険(団信)とは?住宅ローンと一緒に知っておきたい保障制度をわかりやすく解説」をお届けします。

関連記事

TOP